どうもgive-keyです。
今回は最終編、「超越性の美徳」について解説していきたいと思います。
「超越性」と聞いて、なんか急に抽象的になったねと思う方いると思うんですが、正解です。
この「超越性の美徳」は6つある美徳の中でも何よりも抽象的な美徳なんですね。
対人に特化した「人間性の美徳」と「正義の美徳」と比較してみると、理解がしやすいかと思うんですが、 「人間性」や「正義」の場合、自分から人に対して注意を向けていますよね。
親切心も自分から相手に対して働きかけていますし、チームワークから考えても自分からチームメンバーに対して働きかけているかと思います。
「人間性」と「正義」は対象が個人か、複数かの違いでしかないので、人に対して注意を向けているのが分かると思います。
一方で、「超越性」というのは、自分から人ではなく、自分という存在を超越して、自然だったり未来だったり、非物質的な世界から人に対して意識を向けています。
「超越性」に関連する強みを発揮するという事は、自分という存在から超越したもっと広い概念や、価値観、真理といった大きな考え方を捉える事で、その認識を人のために活用していけるということなんですね。
少し難しい美徳になるかと思いますが、この「超越性の美徳」は「知恵の美徳」と対照的な美徳とされています。
上記のどうしても知りえない知識がこの世界にはあることを認識できるのが「超越性」であり、その認識を人のために活用していこうと考えていけるのが「超越性の美徳」となります。
前置きが長くなりましたが、さっそく解説していきます。
参考文献
Character Strengths and Virtues:A Handbook and Classification.