どうもgive-keyです。 今回は表題にもある通り、たった90日で専業トレーダーとして活躍できるかもしれない手法を紹介します。 実際は90日で専業になれるエビデンスは何処にもないのですが、この手法はリスクリワードが1:2以上で、しかも一日に一回はチャンスが訪れるという条件で確立されています。 そのチャンスがどういった条件ならといった部分もしっかりと確立されている手法と言えます。 もっと言えば、全ての方法がテンプレート化されている手法なので、プロスペクト理論には陥らないといったメリットがあります。 ただ分類的にはスキャルピングに近い手法です。 スイングトレードを好んでいるトレーダーにはあまり魅力を感じないかもしれません。 実際の所の話になりますが、ハッキリ言いますと、この手法は別の知識が無いと理解できない仕様となっています。 専門知識が多くて従来の考え方が通用しない可能性があるからです。 ですが、この手法を補完する知識も都度更新していくので、良かったらチェックしてみて下さい。 申し訳ありませんが、今回は全て有料記事とさせていただきます。 この続きは購読会員になる必要があります さて、もったいぶっていても仕方がないので今回の手法とは言うと、 「Silver Bullet」という手法になります。 The Inner Circle Trader(以降ICTと呼ぶ)考案によるSilver Bullet Strategy。 この戦略はICTによると、 「90日続ければ今の会社に辞表を出して専業トレーダーになれる」 と豪語しているんですね。 この手法のメリットとして リスクリワードが1:2以上 一日内で少なくとも1回はチャンスが来る 全銘柄対応(CFD含む) トレード時間が限定されている セットアップとエントリーがテンプレート化していて誰でもシナリオ構築できる TPとSLが規定されているので資金管理をミスしない といったメリットになっています。 このようにテンプレート化しているため、ポジポジ病の人もポジションを持つタイミングも決まっているため取りようがありませんし、バイアスによって直感トレードしているトレーダーでも全体の市場の流れさえ掴めば、直感に頼ることもありません。 ただし、冒頭でもお話ししたようにこの手法はスキャルピングメインの考え方なので、スイングトレードには不向きだという事を忘れないで下さい。 それでは先ずは、Silver Bullet の定義について解説していきます。 ICT Silver Bullet Strategyの定義 ICTの中でも有名なMicheal Huddulestonは時間と価格を重視しており、例えばある通貨ペアの価格決定には時間が必要だと言います。 その中の一つの戦略としてこのSilver Bulletがあり、この戦略も時間ベースのトレード戦略なんですね。 そもそも何故Silver Bulletという名前なのかというと、特定の問題や課題を解決するために非常に効果的な方法や手段を指す言葉だからです。 一般的に、SilverBulletは、問題を迅速かつ効果的に解決するために使用される非常に効果的な戦略やアプローチを指します。 この手法の目的は、取引日中の特定の1時間間隔内での短期的な価格変動を捉える事を目的としています。 更には、市場構造、機関投資家の注文フロー、取引の心理的側面を理解する事が重要としている事をコンセプトとしていて、多くの場合、大規模な機関投資家の動きを予測し、これらの強力な動きに連携することで、主要となる取引機会を特定するものとされています。 ICT Silver Bullet Strategyに必要な知識 この戦略を理解するために必要な知識を紹介します。 この戦略の肝は市場の仕組みを深く理解し、価格変動や取引量の些細な兆候を読み取る能力が必須となっていきます。 以下にいくつかの重要な知識に焦点を当てます。 1.市場構造分析 市場の高値と安値、またそれが将来の潜在的な動きにどのように影響するのかを理解する必要があります。 環境認識と変わりませんが、この分析によってSilver Bullet戦略における意思決定の基盤になります。 2.オーダーブロック、流動性プール、フェアバリューギャップ 機関投資家が大量注文した可能性が高い領域を特定し、将来の市場動向に関する洞察を得る能力が必要です。 オーダーブロックについては簡単に言うと、目線が反転した直前の反対のろーそおく足の終値に目線転換した方向への注文が集まりやすく、再度価格を戻そうとしてもオーダーブロック付近で再注文が入れられる障壁みたいなものです。 流動性プールについては、ストップロス注文が溜まっている場所です。 因みに、トレンドも流動性プールに溜まっている反対勢力のストップロスを刈り取ることで高値若しくは安値を切り上げ・切り下げています。 フェアバリューギャップについては機関投資家が大量注文した後、その発注を売買する人がつかなくて全部約定しなくて残ってしまっている部分を指します。 そのため、その注文を約定させようと機関投資家はその部分まで価格を引き戻していきます。 3.ストップロスハント、偽ブレイクアウト 小売トレーダーが現在のトレンドに反する突然の市場変動に陥りやすい状況を認識し、それを利用して利益を得る方法を習得する必要があります。 ICT Silver Bulletの予想利益目標 最小取引フレームワークは、インデックスでは10point(40tick)、FXの場合は15pipsに設定する必要がありますが、これ以下の予想利益目標だった場合、見送ります。 ではどの辺りを予想利益目標に設定すればいいのか説明します。 流動性の種類 上記の予測利益目標にするための場所をどこにすればいいかというと、この流動性が蓄積されている部分を利益目標とします。 なぜかと言うと、この流動性を狙っている動きが市場上に存在するからなんですね。 つまり、その流動性を一掃するために機関投資家が方向を操作し、小売り投資家はその動きに翻弄されてトレンドを形成していきます。 その流動性は以下の通り 1.前日の高値・安値 チャートを日足表示させて、前回のローソク足の最高値・最安値に水平線を引きます。 この上下付近にストップロス注文=流動性が高い部分となります。 この辺りはこちらの記事で説明しています。 大口投資家が意識する水平線の引き方 2.前回のセッションの高値・安値 アジアセッション・ロンドンセッション内で最高値と最安値に水平線を引きます。 日足同様、上下付近にストップロス注文が溜まっている部分です。 セッションの時間が分からない方は LINE公式アカウントに登録して頂くと、LINE限定の記事にありますので、そちらをご覧ください。 3.前週の高値・安値 チャートを週足表示させて、前回のローソク足の最安値・最高値に水平線を引きます。 その上下付近にストップロス注文が溜まっている部分になります。 4.今週・先週のオープニングギャップまでリターンムーブ 別名NWOGとも呼ばれますが、New Week Opening Gapの略称です。 これは先週末から今週初めまでの間で市場が休場している間に窓が開くことがあります。 先週の終値と今週の始値に水平線を引くと出来る、ギャップを埋めようとする動きがあり、取引が活発になります。 5.今週・先週のオープニングギャップからのエキスパンション 今度はギャップを埋めた際に、埋めた方向へ継続的な上昇・下降をするか、ギャップの中でレジスタンス・サポートになり、反対の方向に上昇・下降するかで更に取引が活発になります。 この際、ギャップ内にて起きているチャートの動きによって方向性が決まります。 ICT Silver Bullet Strategyの取引時間 この戦略の取引時間は明確に決まっています。 1日の中で3回ありまして、それぞれ1時間のみの取引とします。 NY現地時間 AM3~AM4 (ST Tolyo PM16~PM17) NY現地時間 AM10~AM11 (ST Tokyo PM23~AM00) NY現地時間 PM14~PM15 (ST Tokyo AM5~AM6) このうち、日本在住トレーダーが取引できるのは、現実的に考えて1と2かと思います。 メインとしてはAM10~AM11の時間帯が主戦場となるようです。 主な取引銘柄 ICTでは全銘柄対応とは歌っているものの、バックテストで優位性が確認できている物がありますのでそちらを紹介します。 GBP/USD EUR/USD S&P500 NASDAQ USD/JPY といった銘柄になります。 ICTでは好んでUSDCADを使用していたようです。 この辺りは自分が得意な銘柄を選ぶといいでしょう。 取引方法 それでは、ここから具体的な取引方法を説明していきます。 チャートの時間足は1分足又は5分足を使用します。 STEP1:チャートを設定する 先ずはチャートの設定から入ります。 表示させて欲しいのは、NY市場の取引時間と、5分足です。 Trading Viewさんのを使う場合は、インジケータの「sessions」と入力して探し出してください。 どんなインジケータでも支障ありませんが、私は「LuxAlgo」さんのインジケータを使用しています。 https://jp.tradingview.com/?aff_id=124799 インジケータ「sessions」使用 設定変更で、ロンドン、東京、シドニー時間は省略 表示時間はニューヨーク時間(UTC-4) もしTrading Viewさんを使用しないスタイルの方は 日本時間 22PM~07AM (サマータイム 21PM~06AM)この時間帯に垂直線を引くといいでしょう。 垂直線でNY現地時間を表示 サマータイムの時間に注意 ※取引する前にサマータイムに移行しているかを確認 10分足でザックリ引いて、1分足で微調整 またタイムゾーンを変更できるタイプならニューヨークの時間UTC-4に設定するとニューヨーク時間に変わります。 STEP2:取引時間を特定する 次は、取引時間を特定していきます。 特定の取引時間を見極めるために、市場の流動性をターゲットにしていきます。 例えば、下記の画像では、アジア・ロンドンセッションで引ける直近の高値を上に抜けている事を確認していくんですが、この動きは最高値上部にストップロス注文が溜まっているため、その部分を約定させ流動性を一掃します。 これを「リクイディティ・スウィープ」と言います。 日本語で言うと「流動性の一掃」という意味ですね。 ここで、前回の高値上部付近に溜まっているストップロスカットを行い、流動性を一掃し、価格を引き上げます。 その後に、ダマシのような形で一気に価格が引き下がっていますが、この理由は機関投資家がこのタイミングで大量注文を仕込んでいるからです。 そうやって機関投資家が大量注文を仕込んでいくと、やがて目線の転換がやってきます。 これをMSS(Merket Structure Shift)市場構造の転換が発生したと言います。 上記の画像を見てみると、1分足に落としてみると前回の安値をブレイクしているのが分かるかと思います。 このMSSは強気相場が勢力を失い、売り手が主導権を握り始めるため、反転する可能性を引き上げていきます。 青い垂直線がSilver Bullet Timeです。 今回はSilver Bullet Time開始と同時に前回の高値付近にある流動性を一掃しているのがわかりますよね。 そして機関投資家によって引き下げられたチャートは目線転換し、売り手に反撃のチャンスを与えます。 では、どこで反撃を伺っているのか。 それは青色のボックスにもある通り、フェアバリューギャップです。 チャートが引き上げられたら次のフェアバリューギャップまで引き付けた後に、ショートエントリーです。 このSTEP2には、3つのマイルストーンが存在します。 絶対条件としてこれらを満たさない場合、Silver Bullet Strategyとして機能しませんので注意して下さい。 1.その日の高値を上回るか、その日の安値を下回る流動性になるのを待つ 2.市場構造の変化(MSS)を特定し、反転を確認する 3.フェアバリューギャップゾーンである最適な取引ゾーンを特定する STEP3:取引を実行する 先程も話しましたが、エントリーポイントはフェアバリューギャップだとお伝えしました。 では次の例を見てみます。 このように、かなりの勢いで下降している部分を見てみると、フェアバリューギャップがたくさん存在しています。 ではここでは、どこでエントリーすれば正解なんでしょうか。 その答えを導き出すのは、フィボナッチリトレースメントです。 次の図で下降した部分にフィボナッチリトレースメントを当ててみます。 因みにこのフィボナッチリトレースメントは0 0.5 1の線分のみ表示させています。 このフィボナッチゾーンは色分けしていて、赤色がプレミアムゾーン、緑色がディスカウントゾーンと呼ばれています。 こう見ると、ディスカウントゾーン内にあるフェアバリューギャップは反発せずにそのままフェアバリューギャップをブレイクしてますが、プレミアムジョーンでは反発してきているのが分かります。 つまり、フェアバリューギャップがいくつもある場合、フィボナッチリトレースメントを引き、どのフェアバリューギャップでエントリーするのが良いのかを見極めていきます。 因みに、このフィボナッチリトレースメント内でエントリーする場合、 ショートはプレミアムゾーン ロングはディスカウントゾーン でエントリーするのがセオリーとなっておりますので、覚えておいてください。 よって、この場合のエントリーするフェアバリューギャップは一番上側のゾーンでエントリーするのが一番リスクリワードが高いので、こういったエントリーポイントを探し出していきましょう。 損切りポイントはフェアバリューギャップの部分から3本のローソク足の最高値・最安値付近に設定します。 このSilver Bulletが他の通貨でも効果があるのか見てみましょう。 EURUSD① EURUSD② NY MIdnight Time USDJPY① USDCAD① 取引方法② ここでは亜種のSilver Bulletについて説明していきます。 これは特にエビデンスはありあせんが、こういった手法もある位の程度で紹介しておきますね。 この手法はFVGが無くてエントリー出来ない場面では使用できない事に注意して下さい。 NY時間のAM10の3時間前から高値、安値を確認する この手法曰く、当日の高値・安値はNY時間のAM7~AM9の間に作られる確率が高いらしく、直近の最高値と最安値を確認していきます。 NY時間を日本時間に換算すると、 ST PM8~PM10 となります。 最悪時間なくてもSilver Bullet Timeが始まる前に確認しておけば問題ないので、兼業トレーダーもこの手法は使えます。 NY時間のAM00~AM8:30の高値、安値にラインを引く NY時間のAM00はトレーダーの中でもかなり意識される時間帯で、通称「NY Midnight Open」と呼ばれます。 このAM00はNY時間AM00に付けた始値を指していて、ICTの造語になります。 この時間帯は、インターバンクのメインフレームコンピューターがNY時間AM00にリセットされるという「都市伝説」に基づいているものになります。 つまり、インターバンクのアルゴリズムが毎日NY時間AM00にリセットされるという集団心理が意識されるレートとして機能するというのが、ICTによる戦略の一つなんですね。 特にこの後始まるロンドン市場やNY市場において、一日で最も意識されるレートになります。 日本時間だと、ST PM1~PM9:30 となります。 NY時間AM9のローソク足の最高値・最安値にラインを引く NY時間AM9の1時間足が確定したら、そのローソク足の最高値・最安値にラインを引きます。 これでMidnight Openで引ける最安値・最高値とNY時間AM9台のローソク足に引ける最安値・最高値があるかと思います。 これを一分足に落とすと、 Trading Viewのアラーム機能をセット 上記のようにラインを引き終えたら、それぞれのラインにアラームをセットしておきます。 水平線をクリックして「Alt+A」で上記の画面が出てくるので、それぞれの水平線だと分かるようにアラート名に名前を付けます。 その後は。アラームが鳴るまで放置です。 ただTrading ViewがFreeプランの方はアラームが1つしか設置できないので、この手法を検討している方は https://jp.tradingview.com/?aff_id=124799 こちらからEssentialプランをお選びください。 基本的にAM9の水平線を優先的にトレードしていきますが、トレード条件は以下の通りとします。 時間枠を1分足 NY時間AM10~AM11の間でラインにタッチ 監視銘柄はEUR/USD、GBP/USD、NASDAQ、SP500 アラート発砲したら以下の条件をクリアしているか確認 監視銘柄のいずれかがアラート発砲した場合、1分足チャートで以下の条件が揃うまで監視していきます。 強力な買い圧力・売り圧力が存在すること MSSを起こしていること フェアバリューギャップを発生させていること 実際にGBP/USDのチャートで確認してみます。 次のパターンはどうでしょうか。 同じくGBP/USDです。 今回は、Midnight Openの安値で意識されており、AM9のラインは監視時間中にはタッチできていません。 ですが、Midnight Openで引ける安値にて強力な勢力が見られました。 これで一つの条件はクリアしたものの、残りの2つについては条件を満たさず、今回はエントリーを見送ることになります。 実際の所、MSSを起こしたとしてもFVGが発生しない事にはエントリー出来ないですよね。 まとめ いかがだったでしょうか。 リスクリワードも悪くなく、エントリーまでの手順がテンプレート化されているので、比較的順応に従っていれば、無駄な損失は控える事が出来るかと思います。 兼業トレーダーとしては日中にトレードをする余裕もなく、エントリータイミングも見逃しがちですが、こういった市場の終わり付近や開始付近にはボラが大きくなるため、いい値幅を狙っていけるのが特徴的です。 もしTrading Viewを使ってトレードしたいと思った方は こちらのOANDA証券さんを活用するといいでしょう。 このOANDA証券さんは従来のTrading Viewと接続してトレード出来たり、内蔵型と言ってトレードパネル上でも使用できますので良かったら登録してみて下さい。 是非とも、この手法をマスターして自分のトレードの精度を上げてみて下さいね。 それでは今回は以上です。 https://youtu.be/LMejqg0ayiA