どうもgive-keyです。
今回は、己を正しく知る価値観リストということで、解説していきます。
己を知ることを自己省察と言いますが、自分がどんな特徴をもった人間なのか、どんな考えをもった人間なのか、これからどういった人生を歩みたいのか、本当は何をしている時が幸せなのかっていうのを考察する能力になります。
この能力が高ければ高いほど、人生が今よりも良い方向へ向かうことが分かっています。
更にGAFAが最近取り入れているのが知的謙遜と言われる能力で、自分の能力を客観的に見つめる能力と言われますが、人生で成功するためにはこの知的謙遜が必須能力になってきます。
この自己省察と知的謙遜の2つの能力を持ち合わせて、人生を成功させましょうというのをテーマに解説していきたいとい思います。
この2つの能力を手に入れるとどうなるかと言いますと、 自分に足りないスキルや知識を正しく見つめなおせるようになって、それを補おうと努力することでどんどん成長し続ける事が出来るし、自分の価値観や幸福を感じられる方向性を知っておけば、自分の成長の舵をそちらの方へ切ってあげることで、相乗効果となって人生を切り開ける力となるんですね。
最初は自己省察から解説していきますが、本当の自分を正しく知るというのが肝になってきます。
ただ、己を正しく知るってどういうこと?って思う方もいらっしゃると思うんですが、私たち人間は思いのほか正しく自分自身を理解していないんですね。
どれ位理解できていかというと、行動経済学者のダニエル・カーネマンによるとですね、 「自分の無知を棚にあげることで私たちは、ほとんど無限の能力」を持っているとされています。
研究では、私たちは自分の事を客観的な事実以上に賢く、ユーモアに溢れ、スリムで魅力的、社交性も兼ね備ている人間だと見なす傾向にあることが分かっています。
これを「平均以上効果」と呼ばれています。
この「平均以上効果」は他の研究でも実証されており、有名な研究では94%もの大学教授が、自分の仕事の質が平均以上だと考えていたことも分かっています。
またこの効果の影響は伝搬するんですね。
例えば職場で従業員が自己認識を欠いていると、チームのパフォーマンスが低下し、平均で36%も判断力が低下し、46%も協調性が低下し、従業員同士の衝突が30%も増すことが分かっているんです。
まさに腐った卵状態ですよね。
更に悲しいことに業績が悪い会社をピックアップして、従業員の自己認識テストを行ってみると、なんと業績が良好な会社に比べて79%も自己認識に欠けた従業員を抱えている割合が高かったそうです。
まだあります。
皆さんの周りに絶対一人はいるこの特徴をもつ上司や部下がいるはずです。
それは、
「最も能力のない人々が、自分自身の能力に最も自信を持っている」です。
これは、「ダニング=クルーガー現象」と呼ばれ、スタンドフォード大学の心理学者デイヴィット・ダニングと、当時大学院生だったジャスティン・クルーガーによって提唱されています。
具体的に言うと、ユーモア理解力、言語能力、論理思考力といったテストを行ったグループで、平均より下位だったグループが、誰より自分の能力を過大評価しがちであることが分かったんです。
例えば下位の12%のテスト結果だった人たちは、平均して上位38%に位置していると考えていたんですね。
つまり、約95%の人間が自分の事を理解できていると考えている訳ですが、実際は10%程度しか自分の事を正しく認識出来てないと、組織心理学者ターシャ・ユーリックは伝えています。
今回の参考文献はターシャ・ユーリックさんのinsghit,今の自分を正しくしる自己認識の力を高めるといった内容になっていますので、よかったらチェックしてみて下さい。
私たちが普段生活しているレベルでは、自分を客観的に見る能力が決定的に足りないんですね。
しかし、この自己省察を知ると何が起きるかというと、周りの人より差を付けられるという事です。
ターシャ・ユーリックは実際に、自己省察が出来ている人の特徴として成功している傾向が高いと伝えているんですね。
つまり、自己省察をしっかりやることで人生の成功の道が見えてくるという訳です。
この自己省察の能力が高いと、自分はこの価値感に沿った行動さえ出来れば幸福だとか、この欲しい物さえあれば他は無くてもいいといった人生の満足度が高くなります。
また、自分の最低限の明確な指針を持っているので、些細なことに惑わされず、目の前の事に集中しやすかったりするんですね。
本当の自分は何が欲しくて、何がいらなくて、何が好きで、何が嫌いかを明確に持っているので、煩わしい人間関係や、ストレスになるような出来事から脱却できるようになるというのが自己省察の能力になります。
では、実際に自己省察をどうやってするのかという事なんですが、皆さんには6つの質問とワークをやって頂きます。 この記事を見ながら、紙とペンをもってやることをお勧めします。
参考文献