どうもgive-keyです。
投資家やトレーダとして成功するためには、様々なハードルを乗り越える必要があります。
それこそ、収益性をあげるための戦略、資金管理の徹底、感情コントロールやバイアスの払しょくなどの心理学という重要な成功要因がどうしても難しい部門になります。
私はこれまで人生を豊かにするための心理テクニックを記事として提供してきましたが、その中にも十分相場において使えるテクニックが数多くあります。
バイアスから逃れる方法や、心を瞬時に落ち着かせて、冷静に相場環境を分析することに戻すことことだって、テクニックや意識だけで全然変わるからです。
人生が180度変わるよと、常々お伝えていているのはこれまでの心理的反応を、より俯瞰的に向き合う事が出来るため、今までのような動的反応から逃れる、つまり、今までの反応とは違う反応が出来るという訳です。
話を戻しますが、こういった感情コントロールや、自分で決めたルールを厳重に守れない人は、多かれ少なかれ大きな損失を被ることになるんですね。
ここで本題に入りますが、裁量トレードというのは基本人間の判断によるもので、様々な感情の動きに翻弄されながら冷静に判断していく方法に対して、システムトレードは決められたアルゴリズムに則って、自動売買していくものなので、感情に振り回されずに文字通り、機械的にトレードしてくれるところが優位性があるのではないか?
と、思うのには十分な理由があります。
ですが、それは本当にそうなんでしょうか?
勝手に私達がそう思っているだけかもしれませんし、実際の所あまり変わらないかもしれませんよね。
この記事ではそういった裁量トレードと、システムトレードにおける人の感情がどの様に影響を与えるのかを解説していきます。
参考文献
David Pieter(2023).Discretionary vs. Systematic – You Can’t Do It Without Emotions.
なぜ罠に陥り続けるのか
投資家ではない人たちから見ると、FXや株式市場は1割の人しか勝てない程、複雑な取引の陽には見えません。
実際の所、ローソク足が上がるか、下がるかの2択しかないですし、相場に参加するのに1クリックだけで取引の開始~終了する事が出来るのですから、50%の確率で勝つことが出来ると思われがちなんですね。
ですが、このサイトを読まれている方や、相場のメカニズムや投資の勉強をしている方なら分かるはずですが、相場自体が動的で不確実性であり、自分のメンタルを保つことの難しさ、複雑さを知っています。
人間の脳は、現代の情報過多に適応できていませんので、対処できずに楽な方法を取ろうと脳のシステムが起動します。
複雑さを軽減、分かりやすくするために直感や、先入観を使用して情報を一般化、歪曲し自己都合解釈、経験則によって判断を簡素化したりします。
何度もお伝えしていますが、この直感や先入観と言った非合理的な判断は、多くのトレーダのパフォーマンスを著しく低下させます。
例えば、損を認めれずに損切りラインをどんどんずらして、損失額を増やす代わりに、少しでも利益方法に伸びると、すぐに利確してしまうといったものです。
裁量トレード
裁量トレードは、トレードの判断と直感に重点を置いた取引スタイルです。
経済ニュースや、チャート上で分かる情報、ファンダメンタルデータを利用して、継続的に相場助教を俯瞰的に見て分析し、エントリータイミングやエグジットタイミングは己のルールに基づいて意思決定されます。
自分の感情の状態や、相場状況的に取引しずらい場面ではトレード戦略を辞めたりと、適材適所に柔軟に対応できるメリットがあります。
ですが、この柔軟性に富んだトレード方法だからこそ、デメリットにもなり得るんですね。
それは何かというと、特に経験の浅いトレーダーの場合、状況に応じて取引ルールが異なると、判断エラーを起こし、パフォーマンスに悪影響を与えてしまうリスクが高くなります。
例えば、以下の例を出しましょう。
過大評価
トレーダーというのは、自分のトレードのパフォーマンスや知識を過大評価する事が多く、いらないリスクを取りがちなんですね。
例えば、今までの経験上、この相場観は必ず上昇するから、多少のリスクをとってでも大きく稼ぐと言った思考に陥るため、適切な資金管理を無視し、通常は悲惨な結果をもたらします。
恐れ
ネガティブな感情は、取引において重大な役割を果たす要因です。
当たり前ですが、自分のお金を賭けて、一瞬で失うことへの恐怖が冷静な判断を狂わせてしまします。
これまで有望な判断で取引していても一度負けを棄権すると、途端に今までのトレードが出来なくなります。
損失を経験した後の相場がトレンドフォローで戻り売りを狙える局面ですが、慎重になり過ぎてエントリーが遅れたり、多少の利益で利益確定してしまったりと良い判断が出来なくなります。
多少の利益でも実際に手元に置いておきたいという心理からですが、逆説的に考えると、損失方向に動いても損切り確定さえしなければ、ただの数字でしかないからというモットーに従っているだけなんですよね。
希望
トレーダーでは誰でも、希望やお祈りトレードはしないよって方が大半だと思いますが、残念ながら一定数いるのも事実なんですね。
例えば、相場は明らかな下降トレンド形成中にも関わらず、買い注文を保有し続け、更に追加注文によってナンピン買いをしたりします。
これは何故かというと、
ナンピン買いをすることによってエントリー価格が割引され、回復が起きた時にいち早く利益が得られるか、少なくとも損益分岐点(エントリーポイント)で撤退が可能になる事を期待しているからなんですね。
こういった人間の脳は、進化の過程でさほど進化出来ておらず、現代社会において不適切な反応をしてしまいます。
これは金融世界においても同様で、安心を得たいが故の行動は多くが損失を拡大化させるという逆説を含んでいるからです。
また人間はあらゆる弱点を抱えながらも、あまりにも自由を渇望する生き物です。
そして、その自由度を享受できている現代社会においての裁量取引は、僕達の像を飼いならすにはちょっとキツイんですね。
つまり、人間が意思決定を行う権限をアルゴリズムに委ねようというのが、現代社会での常識になりつつあるという訳です。
システムトレード
システムトレードをするということは、明確に定義された客観的なルールに従って、例外なくそれに従うことを意味します。
よって、いったん戦略が確立されると、人間の感情は取引に介入する必要性がなくなります。
以下の3点がシステムトレードのメリットです。
- 人間は、生理的状態や環境の影響に応じて、同じ事実に基づいて違う決定を下すことがあるが、システムにはアルゴリズムに依存するのでこの問題は発生しない
- 人間は、必ずしも合理的、経験的に正しい訳ではない先入観等に頼るが、アルゴリズムは事実のみに依存する
- 人間は、自信過剰や楽観過剰を示すが、アルゴリズムはそういった感情を認識せず、自我も持たない
以上3点のメリットを紹介しましたが、やはり最大の利点は心理的な部分に当たります。
システムは意思決定の確実性を必ず遵守し、認知エラーを防ぎますし、エントリーとエグジットのルールを提供することで、トレードアプローチの一貫性を保ちます。
一貫性を保つことは、トレードにおいて非常に重要なため、かなり優秀という事が分かりますよね。
ただし、自分が思い描いている戦略をシステムに導入するのにはかなりの時間がかかる可能性があるのは否定できません。
システムトレードの真実
システムトレードの最大のメリットである「心理的負担の軽減」というのは、本当にそのメリットを享受できるのでしょうか。
実は、感情から完全に切り離される訳ではないというんですね。
感情は依然として存在し、ただその感情の形が違うだけなんですよね。
その形というのは、システムに対する期待と失望です。
トレーディング戦略を実装する際に、どうしても人間が判断しなければなりませんし、システムが期待通りの動きをするかどうかでも感情というのは突き動かされます。
次の例は、システムトレーダーが遅かれ早かれ感情を揺さぶられる典型的な例を紹介します。
バックテスト後のライブ実装
システムの有用性を確認するためにバックテストを使用して、過去のチャートでシステムを運用させています。
バックテストでは安定した利益率を導き出すために長い期間を運用させて、満足する収益率を叩き出します。
そこで、実際にライブ口座でこのシステムをいつから実装するかという意思決定に直面することになります。
例えば、ダウ理論を基に組み込んだシステムであれば、ボラティリティが激しい時期に運用はできませんし、トレンドフォローを基本としたシステムであれば、下降トレンドでは運用が難しかったりします。
このように、何時そのシステムを実装すれば利益を抜けるのかという欲望の感情が、不確実性の典型的な例であり、主観的な意思決定で引き起こされる結果に揺さぶられることになります。
強い利益フェーズとポジションサイズ
今度は、システムが上手く運用できているときに引き起こす感情についてですが、相場の動きが狙った方向に強力な圧力で伸びていった時に、どうしてもポジションサイズを増やしたい誘惑に駆られます。
裁量トレードも同じように、トレード戦略が上手くいっている程、自分の戦略に驕りやすく、資金管理を無視しがちなんですよね。
システムトレードもシステム運用が上手く利益を抜いてくれると信用し、必要以上の資金を相場に投入しがちです。
取引するのはシステムでも権限は人間にあるため、システム運用に手を加えて、重大なエラーを引き起こす可能性があります。
裁量の介入
システムトレードは、トレーダーが一貫してシステムに従う場合にのみ発揮されます。
ただし、どうしてもファンダメンタル状況下では、システムが対応するのは不可能ですので、それを理解しているトレーダーは恐怖からシステム運用を停止させる傾向にあります。
恐怖によるシステム停止とは裁量的にシステムに介入している事になるので、システムトレードの本来のデータ分析に必要な情報をトレーダの判断によって一貫した結果を導き出すことが出来ないということになります。
取引の予測
先程も説明しましたが、システムにはトレード戦略を実行し、淡々と繰り返し実行を行なっていますよね。
例えば、ローソク足のプライスアクションで監視している時間枠のローソク足が陽線で終わったタイミングでエントリーするというルールの基に、トレーダーはシステムを実行させればいいのですが、更にエントリーポイントを絞り込もうとする事があります。
これは、結局のところトレーダーが相場の動きを予測している事になるんですね。
また、ファンダメンタルでボラティリティが増加したタイミングでは、どうしても損失を恐れてシステムを停止させたり、ストップロスを自らの手でトレーリングするといったことも同様です。
システムトレードのメリットである自我を持たずにシステムに定義されているルールを一貫して実行するという部分を、欲望や恐怖の為に、トレーダーの感情を介入させており、パフォーマンスの破壊、裁量性が強いトレードとなってしまいます。
ドローダウンフェーズ
トレンドフォローでシステム運用している場合、いつかはトレンドが終焉をもたらし、トレンド転換することで、下降トレンドが発生します。
多くのトレーダーはトレンドがいつ終焉を迎えるかなんてわかりませんし、シグナルも曖昧だったりします。
だからこそ、こういったドローダウンフェーズに入った時にシステムによるトレード戦略を停止させます。
感情を俯瞰し、行動を制御する
システムトレーダーであっても、裁量トレーダーであっても特定の感情というのは作用し続けるというのが理解できたかと思います。
結論としては「感情のない取引というのは不可能である」
これに尽きます。
その感情を暴走させないためにはどうしたらいいのでしょうか。
ここのサイトでうるさい位に伝えていますが、「自分を律するルール」が絶対的に必要となっています。
己の有害な行動を俯瞰して特定し、自分の行動のトリガーとなる感情を常に注意を払うことで積極的に自分の感情と向き合う事が大切です。
こういったテクニックを活用して自分の感情と向き合い、余計な行動を制限して裁量トレードでもシステムトレードでも最良の取引に変換していきましょう。
また、そういった感情を俯瞰して制御することで、システムトレードのメリット面に軍配が上がります。
ただしその分、実装するのに感情の複雑さが増すことを念頭に置いてから試すことをお勧めします。
今回は以上です。
また次の記事でお会いしましょう。


