どうもgive-keyです。 今回も引き続き24の強みを引き出す強みガイドの解説をしていきたいと思います。 今回は人間性編になります。 ここで再度おさらいしますが、私たちはこの人生の幾多の場面において自分の性格の強みというものを持っています。 そしてその強みは24の強みに分類されます。 この強みというのは、自分の中で優先順位があるんですね。 要は優先順位が高ければ高いほど、その強みを優先的に使っている、つまり自分のアイデンティティに直結している強みという訳です。 一方で優先順位が一番低いのはなにかと言いますと、 潜在的に眠っているため上手に発揮できていない強みだと定義されています。 さて、この優先順位というのは、一人ひとり違います。 それこそ、唯一無二の自分と表現されるくらいなのでどれくらいの組み合わせがあるかと言いますと、 なんと6千垓(がい)通りと言われます。(垓は京の万倍の通り) それだけではなく、強みの表現の仕方も人それぞれ違いますので、この世の中に同じ強みの組み合わせは存在しないということになります。 ただし、その強みの優先順位は変動します。 正しく言うと、下位の強みを強めることが出来るということです。 ここでは、24の強みをひとつずつ解説していき、その強みの育て方ワークを紹介しているので、例えば、この強みの特徴を強めて理想の人間になりたいとか、強みが発揮しすぎて裏目に出てしまい、バランスを取れるようにしたいという方は是非ともこの強みの育て方ワークを1つでもいいから試してみて下さい。 それでは、人間性について解説します。 参考文献 強みの育て方.ライアン・ミーニック VIA強みテスト Character Strengths and Virtues:A Handbook and Classification. Christopher Peterson. Martin E. P. Seligman この続きを読むにはスタンダード会員の登録が必要です 人間性の美徳①: 愛情 愛情は、親密な関係をどのくらい大切にするかどうかを決定する能力になります。 この愛情を発揮することで人間関係が良くなります。 特に、関係を保つための忍耐力だったり、相手との気持ちの共感能力や、相手に対しての寛容さが発揮されるので、人間関係が健全で、長続きすると言われています。 また、愛情は人生の満足度を高めてくれるため、安定した関係を築きながらその目的と意義を見出す意識が高い上に、ストレス問題の上位である人間関係が良質であるので、健康長寿と結びついています。 この強みが特徴的強みに入っているのなら、瞑想をオススメします。 というのも、瞑想から慈しみの心を育てていくと、自分と相手のへの思いやりの気持ちが育まれ、愛情の気持ちが強まるので、心身に様々な好影響があることがわかっています。 因みに瞑想のアプリのオススメは、 ストレスに負けないスキルが身につく【Awarefy】 この【Awarefy】というアプリです。※携帯専用 有料ですが、このアプリは実はかなり優秀で、マインドフルネス瞑想のプログラムはおろか、ACT(Acceptance and Commitment Therapy) といった、最新の認知行動療法を取り入れたアプリとなります。 ACTは言ってしまえば瞑想の上位版です。 しかも実践的に作られているのでかなり使いやすく、メンタル安定と行動の改善、鬱からの脱却、さらには慢性痛にも大きな効果が期待できるとされています。 このACTはまた別の記事で紹介するので、よかったらチェックしてみて下さい。 自問自答ワーク 人生の中で一番大切な人は誰か、またどうやって自然な形で愛情を表現するか どんな方法で愛情を表現し、相手はその愛情表現をどんな風に受け止めているか 愛されていると感じた時に、気まずい感情になったり、何かを期待されているか不安になるか 支えあう中で、知らせの好し悪し関係なく、相手と一緒に心からお祝いもしくは思いやりをもっているか 4つの状況から考える 人間関係 近しい関係の人に対して、どの程度愛情表現をしているか考えてみる、また相手にどんな時が一番愛情を感じるか聞いてみる 職場 自分の仕事の一部がどうやって他の人にとって価値のあるものになっているのか考え、自分の愛情の表現の一つとして考える コミュニティ 自分の暮らす街や、地域に愛着を感じられるか、また更に一歩踏み込んで、その愛情を行動に移して表現する方法はないか考える 自分自身 慈しみの心を育むために、瞑想を実践する、更にはその心を自分にも向けてみる デメリット 愛情が発揮できていない場合として、過去に裏切られた経験があると発揮しにくくなります。 「裏切られて傷ついて、心が擦り切れるようなリスクを冒してまで、暖かい心で相手と接する必要なんてない」 といった気持ちにが抑制している原因になっていることが多いです。 ましてや、そういった愛情表現をどうしたらいいか分からないといった事も発揮できない原因となるため、愛は安心感と幸福感を高める大きくて、偉大な力だという事を忘れがちです。 傷つくことを恐れないで無償の愛情を提供している母親に、聞いてみるといいでしょう。 私たちは少なからず親を傷つけながらここまで成長してきました。 また、愛する人から聞いてみるのもいいかもしれません。 一方で、愛情表現は得意だけど、相手からの愛情を受け取れなくてバランスが崩れてしまい、人に愛情表現が発揮できなくなってしまうケースもあります。 これは、自分に対して愛情を注げていない典型的な愛情を発揮できていないケースです。 よく、自分を非難する人がいますが、これは自分を愛せていないからですね。 逆に愛情を発揮しすぎていると、「よく知りもしない人から愛されすぎている」と違和感を与えてしまって、不信感や恐怖感を与える結果となり、人間関係が築けないことがあります。 お互いに踏み込める領域を構築している段階なのに、急に踏み込んで関係構築を急ごうとしてしまいたい気持ちになった経験ありませんか? 相手のペースは人それぞれですので、自分では直球に愛情表現しているつもりでも、相手にはむしろ拒否反応を引き起こす可能性があります。 本当に愛情があるのであればそういった相手のペースすらも気をまわしてあげて、ゆっくり親密な関係を築こうとするはずです。 勿論、相手から愛情が返ってこないで傷つくこともあるかもしれませんが、愛情にはリスクがつきものだと理解して、相手の足並みを揃えるようにしましょう。 人間関係の美徳②: 親切心 親切心とは、親しい関係ではない相手にも寛大になれる能力になります。 愛情の強みと混同しやすいですが、愛情は親密な相手に寛大になれることを指していて、一方で親切心とは親密ではない相手にも寛大になれるといった違いがあります。 つまり、親切心を強みとして持っている人は、困っている人がいたら救いの手を差し伸べる特徴をもっているということです。 また親切心は、人を育てたり、世話をしたり、喜んで人のために尽くしたりする行動を積極的にとるため、幸福度が高まるし、健康長寿になる傾向があります。 更には、人に好かれやすいといった特徴も併せてもっていて、人間関係が意義のあるものになりやすく、関係に愛情が生まれる機会に恵まれます。 この親切心を自分に向けて発揮することで、自尊心が高まり、不安や鬱を軽減させたり、人生の満足度が向上します。 これはセルフコンパションといって、ありのままの自分を許すテクニックです。 自問自答ワーク 様々な状況で、人の親切心や思いやりをどのように捉えているか あなたの親切心を相手はどのように受け取っているのか 自分なりの親切心のやり方はあるのか どんな状況だと親切心を発揮しやすくなるのか、または発揮しずらくなるのか 4つの状況で考える 人間関係 自分の人間関係から一人選んで、その中でどうやって親切心を惜しみなく与えられるか考える 職場 同僚や上司、相手先に対して、仕事がしやすい環境を作るにはどうしたらいいか考える コミュニティ 公園や池の周りの掃除など、自分の周りのコミュニティに対して、匿名で実施してみる 自分自身 自分に優しくする「セルフコンパッション」を行う デメリット 親切心が発揮できていない時は、自分の資産(時間、能力、資金など)を出し惜しんだり、困っている人を思いやれなかったり、ましてや意地悪な接し方をしてしまうことがあります。 この状態になっているのは大抵の場合、自分の事で精一杯になっていて、救いの手を差し伸べている人や困っている人に目を向ける事が出来なくなっている事が多いです。 また心のバランスを取ろうとして無関心になるケースもあります。 親切心を必死に取り繕うとすれば、身も心も疲れ果ててしまうことは一目瞭然ですよね。 また、相手との関係でも発揮できない場合があります。 それは、自分の両親や家族といったもので、親切心とは少なからず疲弊するものなので、くつろぎたい、安らぎたい気持ちになった時に安心できる親、家族には発揮しないというものです。 更には、人種、宗教、国籍などの違いに対しても発揮できない場合がありますので、自分の中で何に対して親切心が発揮しずらいのか明確にする必要があります。 逆に親切心を発揮し過ぎた場合は、自分の精神のリソースの大半を使ってしまい、無気力になる他、相手に与え過ぎて何も返ってこないことが多いです。「共感疲労といいます」 相手にとっては、それは親切心を受け止めている感覚になりにくいので、本来なら発揮すべきタイミングでも何も感動を与えません。 相手が慣れてくるなら良い方で、過ぎた親切心は相手にとって押し付けがましいと思われる可能性があります。 相手に良かれと思っていた親切が実は、空気の読めない人と認識されてしまったら、何の見返りもない上に、ネガティブな対象として判断されかねませんので、誠実さと大局観を使って、俯瞰の目で見ることが大事になってきます。 人間性の美徳③: 社会的知性 社会的知性とは、周りの空気を読む力のことを言います。 相手の痒いところに手が届くフォローが出来たり、様々な社会的状況にも自分を変化させて順応させるといったことが可能となります。 相手のニーズを汲み取って、自分の行動をスムーズに変化させる能力が高いので、社会の中で上手に渡っていけます。 ましてや、相手のこうして欲しい、ここのフォローが欲しいといった所を対応できるので、人脈も広くなりますし、相手への共感能力も高い傾向にあります。 恐らく縦社会で出世していく人の特徴にこの強みが高い傾向にあります。 上層部のニーズは何なのかを理解できるので、かなり早い段階で太いコミュニティを獲得できます。 この能力が高い人は世渡り上手とも言えるんですね。 因みにこの強みは、私の中では弱い強みとなります。 どうしても上層部や上司に好かれようと努力したくないので、上層部の目に止まる機会がありませんし、上に意見を述べるの性格なので、忖度を重視している縦社会ではうまく立ち回れないんですよね。 元国家公務員としては致命的でした。 自問自答ワーク どんな社会状況で、一番良い成果がでたか、また、そこにあなたはどうやって良い影響を与えたか 状況を振り返るために気を付けていることはなにか 社会的知性を高める為に、他にどんな性格の強みを使ったらいいか 4つの状況で考える 人間関係 パートナーと口論になったら、相手の言葉や意見に最低一つはポジティブな要素を見つける 職場 普段挨拶程度しか交わさない知り合いと会話を始めてみる(新入社員など) コミュニティ 地域のイベントがあれば、積極的に参加してみる(コミュニティにも参加) 自分自身 セルフコンパッションで、社会的に複雑な状況にいる自分自身の感情をありのまま見てみる デメリット 社会的知性が発揮できていないと周りの人から、世間しらずで、人の気持ちに共感できない人間だと認識されます。 これは単純に、社会の複雑さを理解できていなかったり、そういった社会に疲れていたり、不満や反発、興味がなかったりと、意識が向いていない事が多いです。 私もこの強みを発揮できていませんが、今は社会に意識を向けている暇もないし、人生を変える為に自分の行動に夢中になっているからなんだと分析しました。 この社会的知性は実質無限な社会的状況に対応する強みなので、身につけるのには様々な感情の表現を理解している必要があります。 例えば、悲しみ、不安、怒りなどのネガティブな感情のバランスのとれた表現方法、体で感じる反応とその表現方法、あとはその思考と行動の繋がりを理解できていないと、相手に不快な感情を与えたり、相手が緊張していることを見抜けずに閉塞感を与えたり、相手のニーズを根回しすることが出来なかったりといったことになりかねません。 では、社会的知性が出し過ぎているとどうなるかと言いますと、行動できなくなります。 要は、相手の動向を探る意識が強すぎて、機会があっても他の相手の気持ちを分析し始めたり、状況の把握を再度始めたりするからです。 また、共感能力が高くなりすぎているので、相手のネガティブな感情に引っ張られてしまい、鬱になったり、相手の感情に圧倒されて怖気づいたり、燃え尽き症候群に繋がりますので、注意が必要です。 まとめ いかがだったでしょうか。 今回は、社会では必須スキルとも言えるコミュニケーションスキルに関係した強みになります。 この強みが特徴的強みにある人は、かなり有利に自分の思い描いていた結末に辿り着けると思います。 基本的に一人で出来ることは限られているので、人の力を借りて自分の事業を拡大したり、夢を叶えたりと集団の力というのは偉大なんですね。 ですが、この強みが下位にあったら成功できないのかと思われるかもしれませんが、実際そうでもありません。 集団の力は、同じ土俵の中で円陣を組んで進むだけではないからです。 それこそ自分の売りたいものを広告して、集客出来ればそれこそキャッシュフローが確立されて、更に自分の事業に先行投資をして拡大する方法もあるので、先ずは自分の特徴的強みを使って何が出来るかを模索して、この強みワークで強化する方が賢明ではないでしょうか。 さて、次回は正義の美徳になります。 今回の人間性の美徳は個人に対してでしたが、正義の美徳は集団に対してのコミュニケーションスキルとなります。 今回はこれで以上です。 次の記事でお会いしましょう。 それでは。