どうもgive-keyです。 今回はVIA強みテストで特徴的強みの理解を深めた後に、各強みを育てるワークを紹介します。 ということで、勇気の美徳編になります。 まだ強みテストしてないよって方、 潜在能力を知るための唯一の理論~VIA理論~① で24の強みの特徴を解説しながらテストが受けられますのでよかったらチェックしてみて下さい。 参考文献 強みの育て方.ライアン・ミーニック VIA強みテスト Character Strengths and Virtues:A Handbook and Classification. Christopher Peterson. Martin E. P. Seligman この続きを読むにはスタンダード会員の登録が必要です 勇気の美徳①: 勇敢さ 勇敢さとは、困難に立ち向かう能力のことを言います。 他人に認められなくても、自分の信念を貫くことが出来たり、それを核として行動することが出来ます。 また、恐れに向かって正面から向き合う姿勢は自分自身にも向けられます。 自分と向き合うことって怖いですよね? なぜかというと、自分の中から見ている自分は、少なからず優秀だと高く見積もる傾向にあるので、他人からの評価と乖離するからです。 でもそれを潜在的には理解しているけど、それを認めなければ自分は理想の自分になれるので、一種の自己防衛本能なんです。 ですが、勇敢さを持っている人は、ちゃんとその現実と向き合うことが出来ます。 つまり、自分の弱さや問題を見つめることが出来るし、相手に助けを求めることが出来るんですね。 また、自分自身と正面から向き合っているので、相手が弱音を吐いたときにきちんと応じられることが出来る道徳的な強さを持ち合わせています。 更には、蔓延する不正の事実の連鎖を断ち切る正義感を発揮したり、課題を乗り越える為に能動的に対処するレジリエンス(折れない心)が強くなります。 人が成長するのに必要とされる「行動すること」「リスクを冒すこと」の2つの要素を持ち合わせているので、やがて長期的に利益を生みだし、周りの人たちに大きく貢献するような人物になれます。 自問自答ワーク 勇敢さはどのような形で表現しているか 人生にどんな良い影響、悪い影響があるか どんな風に勇敢さを発揮すると、評価されるか 自分にとって勇敢さはどのくらい重要か 4つのシチュエーションで考える 人間関係 親しい人または親しくなりたい人を思い浮かべて、どのように勇敢さを発揮すればいい関係を作れるか 職場 難しいプロジェクトに挑戦しようとするときに、どのようにして取り組むか コミュニティ 自分の身の回りで出来る範囲で勇敢さを発揮する対象を見つけ、どんな結果になるか 自分自身 自分を見つめて、恐怖に感じている物を見つけ、どのようにしたら克服できるか デメリット 勇敢さが発揮できていないと、自分の行っていることが正しいと信じられなくなったり、楽な方向に逃げてしまったり、更にはプレッシャーに負けて諦めてしまったりします。 これが深刻になると、臆病になって、目の前の障害に為す術もなく怖気ついてしまうんですね。 とりあえず、目の前のなんも代り映えしない作業をひたすら繰り返しながら生きていく羽目になります。 勿論、状況によって発揮出来たり、出来なかったりするんですが、発揮できなかった場合は要注意です。 逆に発揮しすぎると、リスクを過剰に取る傾向があります。 適度なリスクを取ることはいいんですが、この強みが発揮しすぎていると、すぐに一線を越えてしまったり、なんの対策もなく窮地に陥ったりします。 これが、「アドレナリン中毒」になってしまって、常にリスクを追い求めることが快感になると抜け出せなくなる可能性もあるので、この強みを特徴的強みに入っている人はリスクを取り過ぎていないかチェックしてください。 勇気の美徳②: 忍耐力 忍耐力とは、どんな障害があってもやり遂げる能力です。 自分で立てた長期的目標をやり遂げる力のことを言います。 当たり前ですがやり遂げる力が強いと、スキルや才能、資質を高めたり、他の強みを鍛えることが出来ます。 ある資格を取得するにも、新しい知識を学ぶために長期的にインプットする時間を要しますし、どうしても劇的な変化がないため、モチベーションが下がります。 そのモチベーションを保つために、どのように継続していくか、継続できる方法を模索して自分の忍耐力を発揮できる環境を構築します。 また、誠実さとも深い関りがあって、最後まで約束を守ろうとする傾向があります。 つまり、相手の信頼関係も深めることが出来るし、目的を達成することで人生への自信や幸福度が向上する傾向にあります。 私もこの忍耐力の強みが、特徴的強みにあるので分かるのですが、このサイトも皆さんの人生を変える鍵を提供するとトップページにて宣言していますので、その約束を守る意識が常にあります。 自問自答ワーク 我慢するのが楽しくてたまらない時はどんな時か 忍耐力の原動力となっているのは何か 自分の忍耐力は他からどんな影響を受けるのか 他にどんな強みを使うと、忍耐力が発揮できるか 4つのシチュエーションで考える 人間関係 人間関係で挫折して、逃げたいと衝動に駆られたときに、相手との関係を前進させるにはどうしたらいいか 職場 今取り組んでいるプロジェクトが中々うまく進まない場合、どうしたら進ませることができるか コミュニティ 自分の周りにいる忍耐力がある人を見つけて、どうしたらこの人の真似が出来るのか 自分自身 自分の悪癖や悪習慣、何とかしたい個人的な課題を取り出して、それを改善するにはどうしたらいいか デメリット 忍耐力が発揮できていない時は、退屈、怠惰、無気力が見られます。 楽な方向に逃げやすい状態なので、ほとんど意志の力はなく誘惑に負けやすくなります。 障害を乗り越えようと奮闘している中、自分の無力さ、絶望、不運といった「鬱の3要素」を感じ始めると、もう自分ではどうしようもないと抱え込む傾向があります。 要は挫折を体験してしまうと、自分の計画した目標や企画、保有している知識、技術が足りていないと痛感して 諦めの感情に侵食され始めてしまいます。 また、目標を高く設定しすぎると、忍耐力が発揮できなくなります。 これは、目標が高すぎて自分の能力に見合っていないからです。 つまり、自分の能力で処理できない目標に設定すると、自分に自信がなくなってしまい、思い描く未来と現実のギャップに悩んでしまって、忍耐力を発揮できなくなるので、スモールゴールを設定するのが重要です。 また、状況によっては、忍耐力を発揮しすぎたりすると、意地を張って強引に突き進んでいこうとします。 その特性上、人間関係維持するのに忍耐力を発揮しすぎてしまうと、その関係が実は有害なのに関係を切り離せることが出来なかったり、修復不可能な関係では、相手に執着していることに気づけません。 自分では改善することが出来ませんので、誰か信頼できる人に話してフィードバックをもらいましょう。 勇気の美徳③: 誠実さ 誠実さとは、自分の行動や言動に責任と一貫性をもって自分を表現できる能力です。 勘違いしないで欲しいのは、ただ真面目だとか悪いことをしないとかそういったレベルではなく、もっと深いところの話になります。 基本的に自分を偽ることなく、常に真実を語り、家の中や外で行動が一変しないといった人生の色んな場面で一貫した行動を貫くことが出来ます。 プライベートとパブリック(公的な場)でも行動や言動が一切変わらないということですね。 また、簡単な事、楽な方向に逃げることがありません。 自分の決めた信念や、目標に対しても貫くことが出来るので、自分にとって本当に興味が持てる目標が明確になりますし、相手に対しても一貫性を発揮するので信頼できる人と見なされます。 自問自答ワーク 様々な人間関係で、どの程度約束を取り決め、譲歩を大事にしているか ミスをしたときに、言い訳をしていないか 相手に意見を求められるか どうやってフィードバックしているか 自分が手本となるにはどうしたらいいか 4つのシチュエーションで考える 人間関係 誰かに意見を求められたら、それについてどう答えるか ※相手を思いやる気持ちを忘れずに 職場 プロジェクトチームに批判的な意見を伝えるにはどうしたらいいか コミュニティ 自分の周りに誠意をもって対応されていない物を見つけ、それについて考察する 自分自身 自分で向き合ったり、ずっと胸の中に秘めて触れるのを避けてきた苦労や悪癖、悪習慣、欠点を1つ挙げて向き合ってみる デメリット 自分にも相手にも常に100%誠実でいることが、最善策だとは言い切れません。 それこそ、誠実であることで自分が傷ついたり、他人から裏切られても自分だけは相手に対して誠実に向き合わなくてはなりません。 どうしても、大衆からの非難を受けないために、辛い感情から見て見ぬふりをしたり、恥ずかしい事実を隠して、様々な工夫をして真実を正面から受けずに済む方法を考えたくなります。 話を大げさにしたり、都合のいい理屈をつけて正当化したりして自分のメンツを保とうとしてしまうんですね。 実際に自分の本心を伝えるのは難しいと感じて、発揮できない人は大勢いると思います。 本心や真実を伝えると、周りから非難されるんじゃないか、悪いことに利用されるんじゃないかと勘ぐってしまいます。 また親、もしくは友達などの周りの人間や環境から自分の身を守る方法として伝えられている可能性があります。 例えば、「誰も信用するな、本心は簡単に話すな、自分を守れるのは自分だけだ」といった教訓かもしれません。 ですが、これで守れたとしても、人間関係の足かせになってしまいます。 また、社会には、本当のことを言わずに話を進めたり、相手に不快な思いをさせないようにする方が、はるかにメリットがあります。 本心を常に明かしてしまうと、社会には適さないとレッテルを張られるばかりか、組織として損失を与えかねません。 つまり、誠実さを出しすぎた場合、相手が伝えて欲しくないと思っている事さえも打ち明けてしまうため、相手を傷つけます。 ここに社会的知性を発揮させて、自分の誠実さを発揮したらいいのかのバランスを見極めましょう。 勇気の美徳④: 熱意 熱意とは、今この瞬間にワクワクできるかどうかの能力になります。 目の前の事にポジティブな感情を持つことが出来る、楽観的になれる能力を熱意と言います。 この能力が高い人は傍観者ではいられないんですね。 常に自分と何らかの接点がないとソワソワしたり、はたまたその熱量が伝搬して、同じ熱意を持っている人が集まって一つの大きなエネルギーとなります。 このエネルギーは生きる意味や目的が得られやすく、実際に天職を見つけやすいです。 目の前の事に集中して、成果の度合いによって自分がこの仕事に向いているかどうかが分かるし、向いてないと分かったらこれを学習して、今度違う事にチャレンジしていくっていうサイクルを無意識に行うからですね。 あとは、幸福度に最も関連する強みと呼ばれていて、人生の喜びが増し、積極性が高まるので、何のために生きているのかといた意味を感じられるとされています。 当然ながら、前向きで現在に楽観的になれます。 超越性の美徳にある希望の強みと相性がよく、瞬間的に発揮される強みを未来への方へ発揮できるようになりますし、自分の持っている才能やスキルをフル活用して突き進んでいくことが出来ます。 自問自答和ワーク とある条件(人・場所・活動)の中に、どんな熱意が引き出されるか どんな条件だと熱意が冷めるか 熱意を発揮すると、どんないい事があるか 後悔してしまう熱意の発揮の仕方とは 他人の熱意は自分の熱意にどう反応するか 自分の熱意はどんな影響があるか 4つのシチュエーションで考える 人間関係 仲のいい友達や、伴侶、恋人にどんな一日だったか聞いてみたときに、どんな態度で聞き役になればいいか 職場 こなす仕事に対して精力的に行うにはどうしたらいいか コミュニティ 自分の周りの課題に、精力的に取り組んだ時にどうやったら周りを巻き込められるか 自分自身 自分のエネルギーをユニークなことに使うとしたらどんなことに使うか デメリット 熱意が発揮できない理由は、肉体的。精神的な問題が大半です。 例えば、倦怠感・疲労・病・退屈・興味不足・鬱だったり、 悲観的で批判的な人間が周りにいるとか、働きすぎといった社会的要因も関係してきます。 注意力が散漫になってきたり、モチベーションが下がってきたら、自分の特徴的強みを優先的に使ったり、運動をするなどをして体を積極的に動かしたり、陽気で楽観的な人と行動したりして、セルフケアを実践していく事が大切です。 一方で、熱意があり過ぎるとどうなるかと言いますと、高圧的だと思われたり、TPOにわきまえないで発揮しているとやりすぎだと思われます。 例えば朝早い時間や深夜帯に精力的に動きまったりすれば、迷惑ですし、冠婚葬祭で熱意を出しすぎると、煙たがれてしまいますので、自分を律しながら謙虚さを意識してバランスをとりましょう。 まとめ いかがだたでしょうか。 今回は、勇気の美徳編ということで、4つご紹介しました。 自分の意志の力で立ち向かう傾向が強いので、補助的な要素が強い強みになります。 ですが、どれも強力な強みなので特徴的強みにある方は強めると幸福感に直結するのでおすすめです。 次回は、人間性の美徳をご紹介しますのでお楽しみに。 それでは今回はこれで以上です。 次回の記事でお会いしましょう。 それでは。