どうもgive-keyです。
今回は出来高を活用したトレード手法を紹介します。
出来高を活用することで何が出来るかと言いますと、チャート上の価格の動きを確認したり、相場の反転を予測することが出来ます。
つまり、ロウソク足だけでは確認できない投資家の情報を、出来高を使って相場活動の根拠とするものとなります。
因みにこの出来高はダウ理論の第4原則の、価格と出来高の方向がトレンド形成するといった理論もある通り、古来から出来高というのはかなり需要なファクターだという事が分かりますよね。
この記事では、そんな出来高の定義から確認していき、最終的には一般的に使用される出来高インジケーターの説明まで解説していきたいと思います。
出来高の定義
出来高の定義を確認します。
特定の期間に市場がどれだけ取引されていたかを示す尺度
つまり、市場活動の尺度とも言えます。
また、出来高は何を持って取引しているかを確認します。
- 株式 —– 指定された期間の取引された株式
- 先物 —– 指定された期間の取引された契約の数によって測定
- 通貨 —– 指定された期間のティック数によって測定
※ティックとは、最小の価格変動のこと 取引量に関係なく、特定期間内に通貨が最小の価格変動を生成した回数をティック回数と定義する
出来高の互換性
先ほど、3つの出来高の測定方法が出てきましたが、では実際に同じ手法で分析できるのか、もっと言えばこれらはお互いに互換性が無く、それぞれの商品で異なる分析をしなくてはならないのか? という様な疑問が湧くと思います。
結論から言うと、あらゆる種類の出来高測定は、同様の方法で相場を反映しています。
具体的にいうと、市場の総取引量が多くなるということは、投資家の株の取り引きも契約の回数も多くなり、それに応じてティック量も多くなるからです。
よって、お互いに影響しあう上記の3つの測定方法は同じ分析で解釈してもさほど問題は無いという事です。
出来高のシンプルパターン
スパイク
スパイクとは以下の特徴を持っています。
- 大幅な出来高の増加
- 特定の期間のスパイクは、平均出来高より数倍大きくなければならない
- 出来高ヒストグラム上で見ると通常目立つ
- スパイクとは、何か重大なことが発生していることを意味している(多くの場合は、投資家が何かしらのバイアスによって相場に参入したことを意味している)
更にスパイクには大きく分けて2つの分類に分けられます。
それが、サドンスパイクとクレッシェンドスパイクです。
サドンスパイク
上記の画像でも分かる通り、経済指標の発表や賃借対照表の発表などの予期せぬ重大なニュースや、主要リリースの結果が引き起こします。
因みに上記の分析ツールは
https://jp.tradingview.com/?aff_id=124799
で表示していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
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それでは話を戻しますが、 サドンスパイクの主な発生原因は2つあります。
先ずは計画された経済リリースが何かというと、例えばとある会社が最新技術を駆使した新製品の開発に尽力しているという情報が流れれば、投資家はこの会社の未来に期待します。
この商品が世界のニーズを満たすに違いないとか、世界初の技術で作られた製品として確立出来れば、その会社はかなりのスピードで成長していくはずだと先行投資を始めますよね。
一方で、その会社のニュースで流れてきたのがこんな内容だったらどうでしょうか。
「最新技術は未熟であり、開発に30年かかる見通し」 この会社の成長に未来は無いと判断し、その先行投資分を売りに走ります。
この様に投資家の心理状況が出来高として視覚化できるんですね。
では、もう一つのクレッシェンドスパイクについて説明します。
クレッシェンドスパイク
クレッシェンドスパイクはその名の通り、取引量がゆっくり上昇していきます。
これは何らかの理由で買い手と売り手が、相場の活動を増やした結果になります。
その後は、取引活動が何らかの理由によってピークだと判断されその後に下降していっているのが分かると思います。
例えば、とある期間でトレンドが形成されている場合は、出来高もゆっくり上昇している事が多いですし、そのトレンドが伸びきった後は、取引量が減少するため低下していきます。
ドロップ
ドロップの特徴は以下の通りになります。
- 取引量の減少または取引活動の減少
- ドロップは多くの場合、需要と供給が均衡状態に近い
- 通常、レンジ相場では出来高の減少が起きる
標準的な解釈
ここからはプライスアクションや出来高ヒストグラムも2つのシンプルパターン、そして建玉などの関連性を分析し、相場の解釈を標準化した表を説明していきます。
プライスアクション+出来高
上記の相関となります。 実際にUSD/JPYの15分足チャートを見て確認してみます。
例えば上の画像で最初の下降の1波と出来高を見てみると、出来高がクレッシェンドスパイクとなっているので下降に必要な取引量が増加しているのが分かります。
これは強い弱気相場となりますよね。
次に3波を見てみると、1波と比べてみても出来高が減少しているのが分かると思います。
価格は下降トレンドなのに、出来高は減少しているので弱い弱気相場となります。
この様に、上昇や下降を形成するのに投資家が参入することで出来高が増えていくことが分かれば、トレンド継続するかは反転するか分かる訳です。
ですが、上記のプライスアクションと出来高の標準的解釈を超えて、出来高が上昇することがあります。
実は、これは二つ理由があります。