機関投資家の動向を探る最強の理論①

大口投資家の行動を予測 最強の分析方法 FX 最適なトレードエントリー

どうもgive-keyです。

今回はなんと、機関投資家の注文タイミングや、狙いを分析し、その流れにのって利益を残そうといった分析方法を紹介します。

この理論は、古来から存在するダウ理論を元にされているような部分がありますが、似て非なる理論を展開しているため、かなり理解に時間がかかるものとなっています。

 

  この理論の独特の用語や、思考法は最初は違和感を感じるものの、理解さえすれば機関投資家がどのように大量注文しているのか、ましてや機関投資家特有の悩みすらも理解できるようになるため、その流れされ掴むことが出来れば、かなりの値幅を抜くことも可能となります。

  前置きはこれ位にしておいて、早速ですが本題に入りましょう。

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SMC理論

これから紹介する理論はSMC(Smart  Money  Consept)と呼ばれており、市場を動かせる力を持った機関投資家の思考を分析するテクニカル分析及び、トレード手法です。

機関投資家の思考の癖や、事情、大量の資金を扱う故の制限を読み取り、「プロ」と同様の運営の流れに沿って、市場と戦う事が出来る理論となります。

 

そもそもSmart  Moneyとは何かというと、先程も言いましたが、市場を動かせる力を持った機関投資家を指していて、もっと具体的に言うと、機関投資家の「自動売買システム」の事を指すようです。

つまり、SmartMoney = AIとなる構図なわけですが、これには理由があります。

 

このSMC理論は

「全ての動きはAIアルゴリズムによって完全に操作されている」

ことを前提にして市場を分析します。

「AIには必ずロジックがあり、この売買のタイミングのロジックを個人トレーダーが分析し、トレードに利用したもの」

 

この分析を編み出したのが、ICT(Inner Circle Trader)であり、1992年から30年の月日を過ごしたイギリス出身のデイトレーダーで、正式名称は「Michael・J・Huddleston / マイケル・J・ハドルストン」と言います。

Swing PointとLiquidity

先ず最初に理解しておかなくてはいけないのは、Swing Pointと、そのLiquidity(流動性)の関係になります。

このSwing Pointを特定するためには、Swing・HighとSwing・Lowのいずれかになります。

 

Swing Pointとは、ダウ理論で言う高値、安値のポイントを指していて、その特定になるんですが、冷静に考えてみるとどうやってこの山が高値となって、この谷が安値になるのかの定義って曖昧ですよね。

 

例えば、下記のように

 

様々なローソク足の形成によって、高値を形成することがあります。

この場合、同通貨ペア上で、同時間枠で形成していた場合、どちらも高値として認識していいか問題が発生します。

 

よってここでは、3本のローソク足でSwing Pointを設定し、Swing・High、Swing・Lowを特定します。

 

なぜ、Swing Pointを特定するかと言うと、各swing Point付近に、トレーダーの損切り注文(ストップオーダー)が存在しているからです。

つまり、売りトレーダーの買い予約注文が溜まっている部分と、買いトレーダーの売り予約注文が溜まっている部が、このSwing Pointなんですね。

 

この溜まった予約注文の領域を流動性(Liquidity)が高いと表現します。

図にするとこんな感じです。

Swing・Highの上位置に、売りトレーダーの損切り注文が置かれているのと同時に、高値を更新したらトレンド継続だと分析している俯瞰トレーダーがブレイクアウトを根拠にここぞとばかりに注文を仕掛けるポイントになりますし、

一方でSwing・Lowの下位置に、買いトレーダーの損切り注文が置かれているのと同時に、安値を更新=トレンド継続だと認識して更に売り注文を仕掛けるポイントとして理解する事が出来ます。

 

このSwing Pointを特定して、その上下付近に流動性があるかどうかを確認する行為は、この理論を学ぶ上で必要事項なので、先ずはここをしっかりと覚えましょう。

一例を出すとこんな感じです。

常に3本のローソク足を監視した時に、3本の中で最も長いローソク足をSwing・High、Swing・Lowに分類していきます。

因みにこのSwing・High、Swing・Lowはサポート若しくはレジスタンスになることもあります。

 

例えば、上記の図で一つ目のSwing・Lowが形成してから次の足でブレイクし、その次の足でサポートになっているのが分かります。

 

Equal High/Low  Old High/Low

次はEqual High/Low  Old High/Lowを紹介します。

 

Equal High/Low 

Equal High/Low とは、波の中で生じるSwing・HighやSwing・Lowが、同じ水準で意識されており、上記の図で言えば、それぞれの3つのSwing Pointがクラスター化しているのが分かります。

これは言うまでもなく、チャートパターンで言うトリプルトップ・トリプルボトムの効果と同義です。

いつもなら、このプライスアクションを見て、順張りエントリーを想像することが出来ますが、今回は違います。

私達一般トレーダーがそう思考するという事は、Equal Highの上に損切り注文(Liquidity)が溜まっていることが見え見えですし、反対のEqual Lowの下側にも損切り注文が溜まっている事が容易に想像できるがゆえに、狙われます

故に4つ目のSwing・Highで長めの上髭が形成されて、一気に落ちていっているのが分かるかと思います。

 

SMC理論ではこの発想がとても重要になっていきます

 

Old High/Low

こちらは一つ前のSwing PointをOld High/Lowと呼びます。

こちらもEqual High/Low と同様に、Swing Point付近に損切り注文が溜まっているため、短期的に狙われやすいといった特徴を持っています。

 

実際にOld Lowの価格帯を見ていくと、陽線の下髭を付けて、強い勢いで上昇していることからも意図的に価格が動いている事が理解できるのではないでしょうか。

その他の重要なSwing Point

  • 前回の週足の高値安値
  • 前回の日足の高値安値
  • 前回のセッションの高値安値
  • 日中の時間枠の高値安値

最初の3つは上記の図の通りで、単純に取引する日の前回の週足、日足、セッションの高値安値がSwing・High、Swing・Lowとなって、その上下付近に損切り注文が溜まっていると解釈しています。

 

最後の「日中の時間枠での高値安値」については、Daily Biasを解説する時に、詳しく深堀していきます。

 

Discout/Premium Zone

次は、Discout Zone、Premium Zoneについて解説していきます。

この概念を理解するには、Swing・HighからSwing・Lowまでの間隔をレンジとして理解する必要があります。

図にすると以下の通りです。

 

  

このように時間枠を上位足、大陽線、大陰線にあたる部分に着目します。

チャート上にこの勢いのあるローソク足が形成されたら、今度はフィボナッチ、リトレースメントを最安値と最高値に引きます。

 

因みにフィボナッチ・リトレースメントは0,0.5、1のみのラインだけにしましょう。

また0~0.5を緑色、0.5~1を赤色で表示されるように再設定します。

 

そうすると、以下のようになるはずです。

Premium Zoneとは割高領域の意味で、相場で言うと、買われすぎを意味しています。

また、Discout  Zoneとは割引領域の意味で、相場で言うと、売られすぎを意味しています。

 

ここで何が言いたいかというと、Swing・High~Swing・Low間のレンジ内でバイアスに沿って目線が固定されている時に、どの辺りでSmart Moneyがエントリーしてくるのかを見える化しているという事です。

例えば、上昇バイアスのある通貨ペアで大陽線が形成された場合、売られすぎエリアまでリトレースメントされることで買い得だと判断され、価格は再度上昇していきます。

 

つまり、Discount  Zoneまで価格が押し下げられた後に、反発するという事になります。

 

一方で、Premium Zoneは相場のバイアスが下降方向の時に、陰線のSwing・High~Swing・Lowにフィボナッチを置いて、Smart  Moneyが売りエントリーを仕掛けるポイントになります。

つまり、売り得ポイントがPremium Zone(買いすぎエリア)となり、価格が再度下降していきます。

 

OTE(Optimal Trade Entry)

 

OTEとは、フィボナッチリトレースメント・レベルに基づいた最適トレードエントリー手法で、先程のPremium/Discount Zoneまでリトレースメントした後のトレンド継続をトレードするための最適なエントリーポイントを見極めます。

 

おさらいですが、Premium Zoneまでリトレースメントした際は、ショートエントリー、Discount  Zoneまでリトレースメントした際は、ロングエントリーでしたよね。

ここで、一つ疑問が浮かぶと思います。

それは、

「幅広いゾーン内のどこでエントリーしたらいいか分からない」

 

その疑問を解決してくれるのが、このOTEとなります。

OTEは基本的にリトレースメント後のトレンド継続パターンを狙います。

相場は垂直に一方的に進むことは絶対になく、必ずリトレースメントしながらトレンドというのは形成していきますので、そのリトレースメント後の、どのポイントでSmart Moneyがエントリーしてくるのかを分析したものなんですね。

よって、相場の全体的な方向さえ理解できていれば、このOTEを活用してトレンドに対しての順張りトレードが出来ます。

 

ICT フィボナッチ リトレースメント レベルは、OTE パターンの取引の鍵となります。

したがって、ICT の最適な取引エントリ パターンを詳しく調べる前に、OTE パターンの ICT フィボナッチ レベルを理解しましょう。

それでは、OTEセットアップに移ります。

 

先ずは、OTEを活用すためのフィボナッチリトレースメント・レベルの設定です。

 

リトレースメント・レベルレベル説明
0Swing・High or Swing・Low
0.5Balance
0.62OTE LV1
0.705OTE LV2
0.79OTE
1Swing・Low or Swing・High
-0.5Profit TGT 1
-1Profit TGT 2
-2Symmetorical 

黄色の背景にしたレベルがOTE LVです。

このレベルまでリトレースメントした後のチャートを見てみましょう。

みて分かる通り、0.79付近で反発して、再度下降していっているのが分かりますよね

因みに、リトレースメントを置く場所は、髭の先端でも問題ありませんが、より精度を高めたい場合はローソク足実体部分で置いてあげるといいでしょう

どうしても証券会社によっては、ローソク足の表示方法も変わってしまいますので、ローソク足実体の方がより信頼性が向上します

損切り設定

このOTEの損切りポイントは、OTE LVから10~20pip離して損切り設定を行いましょう。

この場合のリスクマネージメントをしっかりと算出して、総資産の何%がこの10~20pipsで損切りを約定させた場合の損失額を求める事が最重要です。

利確目標

利確目標はフィボナッチリトレースメント・レベルの-0.5か-1まで狙います。

上記のチャートでは、リスクリワードが1:16というとんでもないリワードを叩き出しています。

しっかりと相場の方向のバイアスを汲み取ったうえで、OTEを活用すればかなりの値幅を獲得できるので、是非とも試してみて下さいね。

また、時間枠を下位足に落とせばスキャルピングも可能ですし、デイトレード、スウィングトレードでも十分通用するので、かなりお勧めです。

次回は、FVGについて解説していきますのでお楽しみに。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

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