どうもgive-keyです。
今回はバイアスチェック②ということで、解説していきたいと思います。
前回のバイアスチェック①は既に試されましたか?
もしまだだよという方は、
こちらを先にチェックしましょう。
私もそうでしたが、結構バイアスに陥っている事が分かります。
ですが、バイアスは先ず気づくことが大事ですから、これを機に対処していけばいいので気を落とさずにバイアスチェック②を進めていきましょう。
その後の記事で、各種バイアスの説明をしていけたらなと思いますので、どうぞお付き合いください。
自己制御バイアス
シナリオ1
あなたには、新しい車が必要だと仮定します。
7年ほど乗り回しているのもあって、そろそろ変え時の時期になりましたが、少なからず購入に制約がかかる局面だったとします。
Q1.次のうち、あなたが取る可能性が最も高いアプローチはどれですか?
- 車はあくまで交通手段のため、派手な車やブランド車を必要としておらず、最低限の支出に制限し余ったお金を貯蓄や投資に回す。
- 車を楽しむという目的で、中価格モデルの購入を検討し、いくつかのオプションを付けてもらうが、派手な車を買うような散財するつもりはなく、あくまでも自分好みの納得のいく車を求めている。
- 車というのは一種のステータスであり、高級な車に散在するのをいとわない上に、今この瞬間にしか手に入らないものを追求し、瞬間を生きる様はこの車を購入するのに十分な理由である
Q2.退職後の貯蓄パターンはどれに当てはまりますか?
- 私は、投資アドバイザーに相談し、税制上優遇される投資手段(NISA等)が、最大限に活用されている事を確認した上で、課税対象投資口座に資金を入れる
- 基本的には税制上優遇された投資手段に回しているが、細かいところまで注意を払っていないため課税対象投資口座に資金を入れることも入れないこともある
- 退職後の貯蓄はほとんどせず、可処分所得のほとんどを使用するため、貯蓄に回す資金はない
Q3.自分自身の自制心をどこまで評価しますか?
- 決めた目標が自分にとって大事なのであれば、その目標を満足するまで達成させる
- ほとんどの目標を達成できるが、その目標が達成難易度が高ければ高いほど、継続が難しい
- 自分への約束を守ることに非常に困難だと認識しているし、ほとんど自制心がなく、重要な目標を達成するために他人の力を借りないといけない
楽観主義バイアス
Q1.道路上のドライバーと比較して、あなたはどの程度優れたドライバーですか?
- 平均以下
- 平均
- 平均以上
Q2.自国と海外と比べて、投資機会についてどの程度楽観的ですか?
- 身近である自国の方が投資機会に恵まれている
- 海外の方が投資機会に恵まれている
Q3.他の投資家と比べて、あなたはどの程度優れた投資家ですか?
- 平均以下
- 平均
- 平均以上
Q4.次の収益率を見て、あなたが過去5年間のうち得たと思われる収益率を選んでください
- 0%以下
- 0%~3.9%
- 4%~7.9%
- 8%~10%
- 10%以上
上記2.3.4を選んだ方に質問ですが、これが実質収益(税金以外)だと、どの程度確信していますか?
- 十分な実質利益を得られた
- 十分な実質利益を得られたとは思えない
メンタルアカウンティングバイアス
PART1:シナリオA
あなたは大型フラットスクリーンテレビを購入するべく、販売店にいるとします。
そのスクリーンテレビはモデルにもよりますが、7万5000円のモデルが気に入ったたのでそれを購入すると決意しました。
しかし、ここで同じモデルのスクリーンテレビが7万2000円で販売している広告チラシが廃棄されている事に気付きました。
その広告を調べてみると、未だ有効であると判明します。
その割引を受けるには、車で10分離れた所にある販売店まで行かなくてはいけません。
Q1.あなたは車で10分離れた所までいって安く購入しますか?
- はい
- いいえ
PART1:シナリオB
今度はとある有名なテーブルを購入するために、家具専門店に来ています。
その有名なテーブルは希少な素材と、丁寧な手作りで一つ一つ組み立てられており、値段は40万円します。
その金額でもあなたは支払う事をいとわないとします。
あなたが購入手続き中に待機時間があったので、隣の客と会話を始めると、このテーブルは違う家具屋なら39万7000円で販売している事を伝えられます。
その家具屋は車で10分離れた所にあるそうです。
Q1.あなたは車で10分離れた所までいって安く購入しますか?
- はい
- いいえ
PART2:シナリオA
あなたのお気に入りのアーティストによるコンサートのチケットをようやくの思いをして購入したとします。
勿論、あなたは夜も眠れず、興奮した状態で会場に到着しました。
ここで、チケットを家に置き忘れてきた事に気付いた矢先に、当日キャンセルで前回購入した席の位置とほぼ変わらないチケットが手に入りそうだという事に気付きました。
このチケットは前回購入したチケットと同額で1万5000円します。
Q2.上記の状況になった時、あなたは再度同等の値段でチケットを購入する確率はどの程度ですか?
- 100%
- 50%
- 0%
PART2:シナリオB
コンサートのチケットは事前に購入はしていないが、当日チケットを目掛けて会場に向かいました。
チケット代は1万5000円するので、前もってお金を卸した状態で当日チケットを購入しようとした所、道のどこかで落としてしまいました。
幸い、近くにATMがあるので、同じ金額をもう一度引き出して購入することが出来ます。
Q2.上記の状況になった時、あなたは再度同等の値段でチケットを購入する確率はどの程度ですか?
- 100%
- 50%
- 0%
PART3:シナリオA
あなたは、乗用芝刈り機を購入するために、仕事を半日休んだとします。
実際にあなたの家の庭は大きく、手押し型の芝刈り機では時間がかかり過ぎている事が懸念事項でした。
そこで、200万円の費用で必要な機能を備えているモデルAにしようとしています。
更に、50万円分の宝くじが当たっていることも判明して、合計で250万円もの余裕資金が出来たことになります。
さて、あなたが専門店に到着すると、新しいモデルZが225万円の値打ちで在庫として保有しているという話を聞きました。
Q3.あなたはモデルZを購入する確率はどの程度ですか?
- 100%
- 50%
- 0%
PART3:シナリオB
状況はPART3:シナリオAと同様であり、モデルAを購入するための資金を用意しています。
ここでジャケットの中に手を入れていると穴が空いており、その中に一枚の小切手が入っていました。
この小切手は50万円の価値があり、この小切手は母からの贈り物だったことを思い出します。
その後は同様の状況で、モデルZが在庫として保有していると聞かされます。
Q3.あなたはモデルZを購入する確率はどの程度ですか?
- 100%
- 50%
- 0%
確証性バイアス
シナリオ1
あなたは注意深く投資先を吟味したあと、とある証券に投資を開始しました。
そこで、あなたが投資した企業は主力製造ラインになんらかの問題が発生していると発表したと同時に、新製品について、今年後半にはかなり注目を浴びるものになると説明がありました。
Q1.次のうち、あなたが取る行動はどれですか?
- 私は、製造ラインの問題は一過性に過ぎないものと考え、新商品について詳しく調べる。
- 私は、製造ラインの問題に注目し、その詳細を調べる。
シナリオ2
あなたは再度投資先を再調査した後、セキュリティ部門に投資を開始しました。
結果は上々で投資先の価値はみるみる上がっていきましたが、あなたが思っているような理由で上昇している訳ではなさそうです。
(例えば、セキュリティ部門はそこまで伸びなかったが、古い製造ラインによって株式が支えられた)
Q2.次のうち、あなたの自然な行動指針はどれに当てはまりますか?
- 価値が上がる理由は読み間違えたが、会社が上手くいっているのであれば問題ない。
- 価値が上がることはあくまでも棚から牡丹餅状態で、自分の論理が外れた理由を調査する。
シナリオ3
あなたは、インフレに対するリスクヘッジとして金に投資することに決めました。
金の価値とインフレ水準との相関性を判断するために慎重な調査を行いました。
その後、投資してから3か月経ったところで、インフレにそれほど変化が無くても、金の価値が上昇していました。
この結果は、あなたが予想していたものではありません。
Q3.この結果を見て、あなたはどう反応しますか?
- 私はその結果に乗っていくつもりですし、投資が上手く機能することはそこまで重要ではないと感じているし、純粋に私が良い投資をしたかどうかで決まる。
- 金の価値と、インフレ水準の相関性があるという予測方法が機能していない理由を調査し、その結果に基づいてこれから金に投資するか否かの判断材料として活用する。
後知恵バイアス
シナリオ1
あなたは、ある企業に投資したとします。
ある程度成長の根拠を拾い集めましたが、信頼性のある成長因子を見つける事が出来なかったと仮定します。
そしてその企業は、どんどん成長していきました。
Q1.あなたの自然な反応はどれですか?
- その企業が上昇する本当の要因については気にしませんし、結果その企業は上昇しているからどこかで上昇の兆しを感じていた可能性がある。また、その経験を積むことで投資能力についても向上させることができる。
- 企業のパフォーマンスが良かったとしても、自分の予想は全く外れている事に心配すると同時になぜそうなったかを分析する。そうすることで、次の投資に対しても慎重になることが出来る。
Q2.とある投資先に投資した途端に株が下がったとします。あなたの自然な反応はどれですか?
- 基本的に自分を責めることはしない、なぜなら未来なんて誰にも分からないから。今回は運が悪かったと思って、次の投資に挑む。
- 自分の投資方法を見直して、どの分析方法が悪かったのかを追求する。投資決定の背景にある理由を重視しているため、その理由を認識して次の投資に生かす。
損失回避バイアス
Q1.500万円を投資する計画があったとします。あなたには二つの選択肢が与えられました。どちらを選びますか?
- たとえこれ以上稼ぐことが出来なかったとしても、500万は担保として戻ってくる
- 700万円に出来る確率は50%だが、350万円に減ってしまう確率も50%である
Q2.700万円を投資する計画があったとします。あなたは二つの選択肢が与えられました。どちらを選びますか?
- 確実に600万円は担保される
- 750万円に出来る確率は50%だが、500万円に減ってしまう確率も50%である
Q3.次の2つの結果のどれかを選ぶとしたらどちらですか?
- 425万円の利益
- 2000万円を獲得する確率は25%、何も得られないのは75%
Q4.次の2つの結果のどれかを選ぶとしたらどちらですか?
- 725万円の損失
- 1000万円を失う確率は75%、何も失わない確率は25%
近接バイアス
Q1.ファンドの運用実績に基づいて、ポートフォリオの投資信託の選択を迫られたとします。あなたの最も可能性として高い行動指針はどれですか?
- ファンドの最近の実績を確認するために、ファンドの1~3年間の記録を確認する。
- 直近の実績の確認以外にも、更に過去5年間の運用実績も確認する
- 最近の実績には焦点を当てずに、10年間の運用実績を確認する。
後悔回避バイアス
シナリオ1
株式ABCに投資し、今後12カ月間でABCが10%上昇するとします。
ポートフォリオのバランスを考えると株式ABCの株を売却することになりそうですが、投資雑誌には株式ABCが更に上昇することが示唆されていました。
これまでの株式ABCの業績と新たなニュースを鑑みるときあなたは選択を迫られます。
Q1.上記の状態になった時、あなたの最も可能性のある決断はどれですか?
- その新たなニュースを待ってから売却する、なぜならそのニュースを知ってて尚売却した途端に上昇していたら自分を責めているはずだ。
- その新たなニュースを知ってても尚、馬脚する、ただし売却した途端に、上昇が見えた時は自分を非難するはず。
- 一旦売却すると決めたので、結果がどうであれ判断に自信を持っている
シナリオ2
とある通貨ペアを合計で200lot取引がしたいと考えています。
ここは一括で保有するよりは分割して100lotづつ持つ戦略にしたいと考えています。
通貨ペアの価格が100円になった時にショートで100lot保有しました。
ただ保有してから時間を置きたいので、次の日に見てみると通貨ペアの価格が101円になっていました。
その間、ファンダメンタルの影響はなかったとします。
Q2.次のうち、あなたが最も可能性のある行動指針はどれですか?
- 残りの100lotを保有する前に価格が元に戻るのを待つ、最初のエントリーが後悔の対象にはしたくないので。
- 残りの100lotを保有するが、それでも価格が上昇した際は、200lotのエントリーを公開する
- 残りの100lotを躊躇なく保有するし、価格が逆行しても何一つ後悔はない
シナリオ3
あなたは、500万円を投資したいと考えていて、その投資先で頃合いのいい投資先を2つ見つけました。
その投資先Aと投資先Bは、計算によると、両方の株式は同等のリスクとリターンを見込めるようです。
ただし、公共の目線では投資先Aは有名な投資先で大規模な年金基金が組み込まれていたりと信用が高い事が伺えます。
一方で、投資先Bについてはそのような公的プロフィールを獲得してません。
Q3.あなたの思考プロセスは以下のうち最も近いのはどれですか?
- 信頼性のある投資先Aに500万円を投資する、もし価値が低下したとしても、私だけの損失ではなく有名な投資家も同じ損失を被っている事実があるから。
- 信頼性のある投資先Aに500万円を投資する、もし投資先Bに投資して価値が低下したとしたら、私の投資判断が無知であることを証明してしまうから。
- 最初の計算でどちらとも同等のリスクとリターンということを導き出しているので、区別はそこには存在しない。
フレーミングバイアス
シナリオ1
マイクロトレンドというファンドに投資する機会があり、過去10年間で、マイクロトレンドの年間平均で6%のリターンが見込まれ、標準偏差(値のバラつき度合い)は10%でした。マイクロトレンドが一貫してパフォーマンスを発揮し続ける場合、全てのリターンの2/3が-4%~16%の間で変動が予想されます。
Q1.あなたはこのファンドに投資するとしてどの程度快適だと感じますか?
- 快適
- やや快適
- 不快
シナリオ2
マイクロトレンドというファンドに投資する機会があり、過去10年間で、マイクロトレンドの年間平均で6%のリターンが見込まれ、標準偏差(値のバラつき度合い)は10%でした。マイクロトレンドが一貫してパフォーマンスを発揮し続ける場合、全てのリターンの95%が-14%~26%の間で変動が予想されます。
Q2.あなたはこのファンドに投資するとしてどの程度快適だと感じますか
- 快適
- やや快適
- 不快
シナリオ3
退職の準備をしていて、快適に暮らすためには年間500万円必要ですが、400万円でも基本的な暮らしは保証されますし、300万円でも生き残ることが出来るとします。
更にインフレが発生しないと仮定した場合、ここであなたが2つの仮設的な投資オプションから選択していると想像します。
オプション1:年間400万円の収入を保証し、リスクのない生活の機会を提供します。
オプション2:50%の確率で500万円を獲得できる一方で、残り50%で300万円うを獲得できます。
Q3.あなたが選ぶのはどちらですか?
- オプション1
- オプション2
シナリオ4
退職の準備をしていて、快適に暮らすためには年間500万円必要ですが、400万円でも基本的な暮らしは保証されますし、300万円でも生き残ることが出来るとします。
更にインフレが発生しないと仮定した場合、ここであなたが2つの仮設的な投資オプションから選択していると想像します。
オプション1:あなたのニーズを満たす収入を保証するが、快適なライフスタイルを提供することはない
オプション2:あなたはより快適なライフスタイルを享受できる機会に恵まれますが、最小限の許容収入に制限される可能性があります。しかし、50%の確率で、あなたが望む快適なライフスタイルと500万円を獲得できる
Q4.あなたが選ぶのはどちらですか?
- オプション1
- オプション2
現状維持バイアス
Q1.次のうち、あなたはどれを選びますか?
- 100万円を100%獲得できるチャンス
- 80%の確率で130万円の獲得できるチャンスと20%の確率で何も獲得できない
シナリオ1
あなたの投資ポートフォリオの中にかなり優秀な社債を保有しており、常に収入を得られている状態です。
ただ、ファイナンシャルアドバイザーが投資商品を分析してみると、保有している社債と同等の自治体債に乗り換えることを推奨してきました。
理由は、よりキャピタルゲインが増えるのと、低い手数料が魅力だと伝えられます。
しかし、あなたは自治体債に精通していません。
Q2.あなたの反応はどれですか?
- 私はアドバイザーの推奨通り、社債を売却し自治体債を保有する
- 私は何も触らずに様子を見る
分析結果
さて、残りの10個のバイアスのチェックをしていただいて、全部で20個のバイアスチェックをしていただきました。
こう見るとかなり脳の癖って多いんだなって感じます。
ですが投資判断においてかなりの影響を与えるバイアスを抽出しているので、ほかにも沢山バイアスというのはあります。
先ずは、投資において対処していかなければならないバイアスが、自分にどれだけ影響を与えているか把握するためのバイアスチェックなので、バイアスの中身は次の記事で解説していきます。